甘い囁きT
□運命 秘密のデート
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最近、アレンと連絡が取れない。
メールを送ったが返事は来ずに1週間が過ぎ様としていた。
仕事が忙しいのだろうか。それとも俺を拒否っているのだろうか。…まさかティキと言う男と一緒には居ないよなと、講堂で一人考えを進めている神田の元にラビとリナリー、そしてシェイラの3人が近寄って来た。
「おはようさユウ」
「おはよう」
「よっ」
朝からテンションが高い3人に神田は不機嫌そうな顔を見せる。
「…お前、朝から仏頂面見せるなよ。気分悪くなんだろ」
「…煩い」
「機嫌悪いさね。…もしかしてアレンの事で悩んでた訳?」
ラビの言葉に神田は肩をビクッと反応させて無言の返事を返す。
(((わかりやす…)))
「…ぁー。アレンなら今、日本にいないぜ」
「はぁ!?」
「仕事で急遽…確かイタリアの方に行った」
「イタリアで仕事してるの?」
「ぁあ。何の仕事なのかはわからない。いきなり『イタリアに行って来ます』って電話が来たからな」
「はぁー…大変さね歌手は。アイドル並じゃん」
「まぁな。そこから辺のアイドルよりかは数倍可愛いからなあいつは」
「そうよね。アレン君可愛いものね」
そうか…外国に行っているのかと、安心した神田だが少し寂しい気持にもなった。
「…寂しいか?」
そんな神田の気持を読んだシェイラ。口角をつり上げながら神田を見る。
「黙れ…//」
「ユウ、顔赤いさ。ビンゴなんだ」
可愛いさ〜と笑うラビの頭を叩いた神田。ラビは痛い!と怒鳴るが神田は無視。
そんな神田をまた、あの目つきで見たシェイラは口を開く。