鬼の華
□鬼の華×5
1ページ/10ページ
この一族は
どうかしている
とても長い時間、
ここに仕えてきて…いつもそう、思い直す。
護り鬼だなんて、私を呼ぶが…
一族なんて知った事ではない。
愚かな一族。
哀れな人間。
やり直す機会は何度となくあったのに
目に見えて形で表れていたのに
もう遅い。
己らが選択したのは破滅への道。
笑っているがいいさ、今は存分に。
気付かないんだろ?
刻一刻と迫る、死への足音にも─…
鬼の私が、最期まで見ていてあげますよ。
さぁ、鬼だらけの晩餐会を始めましょう─