ひとりごと

妄想や書きかけの文など。腐向け注意
◆中学二年生の二人 

今はまだ明確なことを言うことができないが、せめてこれだけは伝えたいと思った。
真田弦一郎の柳蓮二に対する気持ちが、無くなってしまわぬように。





先日、誕生日だった幸村精市に言われた言葉。

『どうして真田の気持ちに答えようとしないの』
『君だって、真田のことをちゃんと想ってるはずだよ』

いつからなのかは不明だが、精市は気づいていたらしい。
友人二人の関係が、それまでと少し違うものになってしまったことに。
入院中で自分も苦しい時期だというのに、俺は精市に気を遣わせてしまっていたようだ。
本当に、申し訳なく思う。


友人である真田弦一郎からのプレゼントを受け取ってから、9ヶ月余り。
弦一郎はそれよりも前からずっと見ていてくれていたというのに、気づかなかったことを何度も何度も後悔している。
『返事は要らん』と言わせてしまったのは、俺自身だ。
望みが1%も無いと思わせてしまった。それでも、諦めたくても諦められず、気持ちだけ伝えることにしたのだろう。
俺のリクエストでもあった「柳蓮二の知らない真田弦一郎のデータ」として。

あのリクエストは、俺にとって特に意味の無いものだった。
友人である弦一郎からもらえるものなら、何だって受け取っただろう。
ただ、「このリクエストをすればどのようなものを持ってきてくれるだろうか」という好奇心は持っていた。
弦一郎は「蓮二らしいリクエストだ」と思ったかもしれないが、プレゼントに対する俺の反応までは考えていなかった可能性が高い。


続く

2015/03/09(Mon) 11:20

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