■デジモン小噺

□[何処かの君へ]タケル
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何処に行けば
ドコに行けば

満たされるの
見つけて貰えるの
怖くないの。

君が居るの。


夢の後の世界は、何も、何もなかった。






[何処かの君へ]





ダークテイマーズとの闘いの後、僕らは元の世界に戻って来た。
久しぶりに見るテレビはまだ、馬鹿みたいにデジモンのことでいっぱいだった。
歪んだ東京タワーや、小さく映るカブテリモンの姿。

僕はその画面を、飽きることなく眺め続けた。




−あの日、ヴァンデモンが東京に現れて、渋谷でパンプモンやゴツモンを消してしまった
時。

ふじテレビやビッぐサイトで、みんなと必死に闘った時。

確かに僕らは一緒に居たから。
僕の声を、君はしっかり聞いていてくれたから。

例えほんの一瞬だって、この繰り返される映像の中に、きっと君を見つけられるはず。
天使のような君だもの。
見逃すはずがない。


そう思って、ずっとテレビにかじりついていた。

日が流れるに合わせて、ニュースは新しい事件を報せ始める。
デジモンの特集が組まれることも減っていった。

おかしいでしょう?
君は確かに僕と居たのに!



どうしてテレビは君の姿を映さないの。





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