言葉の垣根

□夢
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夜の風が心地良いのは
熱に浮かされた体を冷ましてくれるから

窓を開いてひんやりした空気に触れていると
今夜だけはあの人の夢を見ないでいられるような気がする

朝の光が眩しいのは
夢にくもった目を洗ってくれるから

重いカーテンを開けて白い光を浴びていると
やっぱり見てしまったあの人の夢を夢で終らせてくれる

あの人が
私につきまとのは
あの人に
私がしがみついているから

今夜も風が冷たい
いっそ、体だけでなく心までも凍らせてくれないか

朝日に拭われるまでもなく
全くの白紙に戻してくれないか、、、

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