言葉の垣根

□他人A
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ねぇもし
今、君が振り向いたら
全てが「おじゃん」になる気がするよ

僕の頭は今
君の背中をもとに僕が作り上げた
「可愛いキミ」で一杯なんだ

そんなキミは
世界のどこを探したって実在しないけど
目の前の君の背中は
そんな無限の夢を僕に与えてくれたんだ

だから君が振り向いたら
僕のつかの間の夢は
無情な現実にかき消されてしまうだろう

どんなに
現実の君が可愛らしくても
僕の頭に現れたキミには敵わないよ

だからお願い
そのまま振り向かないで
僕の前から去っておくれ…

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