言葉の垣根
□流心
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「迷い」とは。
見失うことではなく
見極めること
「選択」とは。
得ると同時に
失うこと
なぜ僕は
そんな大切な権利を
放棄したのだろう
風になびく雲のように
自らの重みで流れる清水のように
「迷う」ことも
「選ぶ」ことも
やめてしまった
僕は
一体どこに行こうとしているのか
僕に
果たして目指すべき場所があるのか
なにも導いてくれない
なにも促してくれない
いつかきっと訪れる漆黒の闇に
僕は
目を閉じることも忘れて
為すすべもなく
立ち尽くすんだろう。