言葉の垣根

□夕惜
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夕暮れの鈴虫が
風に乗せて伝える

あの子は今
変わらぬ夏の煌めきの下で
同じ天を仰いでいる、と。

伸びすぎた前髪と
陽に焼けた胸元

ぼくはどうして
理解することができないのだろう

「さようなら…」

君の言葉を。

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