短編集
□海辺の愛
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コンコン
部屋のドアをノックする音がする。
「俺・・・兄ちゃんだけど。」
お兄ちゃんだ。
「何?」
「学校から、プリントとか預かってきた。」
「ふーん。」
「ここ、置いとくから・・。」
レイ、階段を降りる。
リン、携帯をいじっていたが、しばらくしてドアの外に置かれたプリントを持ちに行く。
学校の封筒。表には、「白石 淋様」と書かれてある。
ビリッと封筒の上を破り、中のプリントを取り出す。
数学、英語の宿題のプリントに、先生からの手紙。
『早く学校にきてください。』
##NAME1##「・・・ウザ。」
破って捨てた。
もう、どのくらい学校に行ってないのだろう。
6月からだから、1ヶ月と半分くらいかな。
別に、苛められてたわけじゃない。
ただ、めんどくさかったんだ。