□relic
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きっと僕らは
いつまでも、求め合い続ける



relic



「ハトネ…」

唇の感触に瞼を上げる。
自分とは違う、漆黒の髪と黒耀の瞳があった。

「ん、ティル、…寝れないのかい?」

ハトネの言葉に、もう一度唇が押し付けられた。







「は…あっ、ハト、ネ…っ」

艶やかな黒髪がシーツに散らばって、綺麗だけど無惨だと思いながら、ティルの白い首筋に噛みつく。
そうすれば甘い声が、その喉から溢れる。
そのまま舌を這わして、胸の突起を舌で押し潰してやればビクリと震える躯。
一度歯を立ててやれば、堪えるかの様な声と共に、ティルの手がハトネの髪を掴む。
何時からだろう、ティルが髪を掴むのは、感じている時の癖なのだと気付いたのは。
幾年も共に過ごした中で、もう忘れてしまった。
初めて抱き合ったのも、何時だっただろうか。
ふとそう考えていると、掴まれていた髪を引かれた。
視線をやれば、黒耀とぶつかった。

「なに、考えて…る?」

はっ、と息も上がったまま言うティルにニコリと笑って見せて、その華奢な躯に己を突き立てる。
反り返る首筋にもう一度噛みついて、壊れそうな程に攻め立てる。

「は、ティル…」

息を吐きたいのか喘ぐ声を上げたいのか、ハトネにはどちらかわからないがティルは口をぱくぱくと開けて、必死にハトネの動きについていく。
部屋には、ティルの啼き声と水音と、ベッドの軋む音。

「ん、あっ…ハトネ、っんぁ」

一際高く啼いて、中が締め付けられる。
ティルが自分の欲を吐き出すと同時に此れでもかとティルに腰を打ち付ける。

「ひっ、あ、あっんんっ、ん、あぁっ!」

自らが達した後で敏感になっていたティルを散々攻めて、締め付けられた中にハトネも欲を吐き出す。
吐き出される感覚にティルはまた声を上げて震える。
荒くなった息を整えながら、ハトネは漆黒の髪を優しく撫でる。
ティルは少しだけ薄く笑って、そのまま寝息を立てた。

「おやすみ、ティル」

そうして、ハトネも海の瞳を閉じた。









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