Treasure

□苦味染み入る
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うちのパソコンがぶっ壊れた。

最初に旅を始めたときから使っているから、寿命かと思ったが、どうやらピカが近づいてしまったらしい。「せいでんき」にやられたようなのだ。申し訳なさそうな顔をする黄色い相棒の頭をなで、レッドはポケギアを取り出した。

意外にも20分足らずで彼は来た。ジムにいたのなら急な呼び出しでは片づけその他含め1時間はかかるはずだ。

「ずいぶんはやいけど、どこにいたんだグリーン?」

「散歩がてらマサラの上空に。」

「仕事しろよ…。まあ、助かったけど」

道具はもう上に置いてあるからと言ってグリーンを先に二階に上がらせた。
勝手知ったるなんとかというやつで、言い終わる前にグリーンは行動していたが。
レッドはコーヒーを淹れてから二階に向かった。

「直りそう?……て、わぁ」

グリーンは徹底的にディスプレイを解体していた。
それ以外の周辺機器や本体は一切てをつけられていなかった。

「ピカが触ったのはこれだけみたいだ。他は正常」

彼が言うには、焼き切れた部分をつなげば大丈夫らしい。
レッドはホッと胸をなでおろした。

「よかった〜買い替えかと思ったからさ、」

「でももうコレかなり古いだろ?」

切れた部分をつなぎ直しながらグリーンは言った。

「愛着あるしなぁ……買い替えは考えとくよ」

ここでコーヒーを一口。グリーンのには砂糖を二杯入れて机の上に置く。

「そう言って、替えないんだ。お前は」

きっぱりと宣言され、レッドは目をぱちくりした。

「なんでわかった?」

「何年目の付き合いだと思ってる」

ディスプレイを組み立て直しつつそっけなく言われた言葉に胸が躍る。

「さすがだね、」

「今日だって、このくらい自分で直せただろう?」

ずばりと言い当てられれば、ははは、と笑ってごまかすしかない。うん、まあ、「会いたかった」ってやつだ。

「素直じゃないな、レッドは」

くしゃりと頭をなでられる。こういう扱いは前はちょっと嫌だったけど、最近はどうしてだか、すごくうれしい。

「お互い様だろ?グリーンだってなんでマサラの上飛んでたんだ?」

「……修理おわったぞ」

机の上にパソコン一式を設置し直すグリーンの後ろ姿はきっと素直に照れていて、
むくむくと湧きあがるいたずら心のままにグリーンに抱きついた。


「きょうで4年目の記念日だもんなー!」











苦味染み入る※PCに
(コーヒーこぼして)(結局買い替え!)




















スライディング土下座あああああああああああ!!

すいません本当に遅くなってしまいました!
アズサ様、期限がなかったとはいえ、ここまで延ばしてしまい失礼いたしました!

こんなんで良ければもらってください!

ちなみにタイトルの意味は、
PCに苦味(珈琲)がしみ込んじゃったよお!!
ってな感じです。
すいません……


「グリレ甘々」でした!

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