PKSP
□HappyHappy!!
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生まれてきてくれてありがとう!
皆君が大好きだよ!!
「「おはよう。」」
目が覚めると、目の前には二人の親友がいた。
「・・・。」
「やだ、グリーンたら、寝惚けてる?」
「困ってるんじゃないのか?」
呆れてるんです。
そう言いたかったが、黙っていた。
「不法侵入・・・。」
「アラ、合鍵使ったわよ?」
「そういう問題か?」
ブルーを責めても埒があかなさそうなので、レッドを見る。
本来ならば止める側に立つことの多い彼は、読めない笑みを浮かべるだけだった。
「おいレッド、」
「グリーン、ブルーとデートしておいで。」
「はぁ!?」
こちらの言い分を綺麗に無視して、笑顔でそうのたまった。
「あのなあ、今何時だと・・・。」
「午前七時。そんなに早くはないよ。さっさと着替えなよ。」
起きる時間としては早くなくても、出掛ける時間としては早いだろう!?
グリーンの方がどう考えても正論なのだが、意に介したふうもなく、あっさりと続けられた。
「タマムシ辺りに行っておいでよ。たまにはゆっくりしな。」
ほら、早く着替えて、顔洗う!!
こちらの言い分を聞く気はないらしく、急かされ、無理やり家を追い出された。
出かけて行った二人を見送り、レッドはふう、と息を吐いた。
さて、これからが忙しい。なにせ、二日分、計十三人分の料理を用意しなければならないのだから。
皆で祝うのもきっと楽しいが、やっぱり三人で祝いたい。
大変だ、と呟きながらも、その顔は幸せそうだった。