怖い話
□堅いご飯
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ですが、それがそれ程大切な事でしょうか?
私も、人並みに「死」には興味があります。
「別れ」に対する憤りや「苦痛」に対する恐怖「達成感」の無い空
しさ、でも全てを白紙に戻せる安堵感・・・
実際体験した事でもないのに、色々な感情がその一文字に集まり、
自分の「死」より、判り易い他人の「死」に様々な想像がつきまとい
ます。「苦しかった?」「悲しかった?」「思い残した事は?」「今
どうしているの?」
生前の知り合いなどは、その生き方、感じ方、周囲の関係、死に至
るまでを知る立場になり、人によれば無念だっただろうとか、残念だ
っただろうとか、辛かっただろうとか・・・
お盆になると、彼らは帰ってきます。そしてこの時期は怪談が流行
ります。
怪談の主人公は大体、死ぬ間際不幸な人達です。
恨みでドロドロしています、実際それは有った事でしょうし、何か
の錯覚だった事も少なくはないでしょう。
でも、怪談の主人公にならない様な人生を考えるのも大切な事なの
ではないでしょうか?