怖い話

□愚痴の代償
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『はよ起きて!』

でもその子らが起きてもまた音はする。

ガンガンガガッガンガン

もう気が狂いそうで。私はユカだ、と思った。

『ユカ許して!!!』

私はひたすら叫んだと思う。友達も泣き叫んでいた。そしてたたく音がやんだ。

『許してくれた…』

私は勝手にそう思い込んでいた。すると友の机のほうから物音が。

ガガガガガガガ

なにかひっかくような音。もうだめだと思ったそのとき、今思えば気絶したんだと思う。

気付けば朝の8時だった。私らは窓にびっしりついた手形をみて凍り付いた。そして、今度は自分たちの愚かさに気付いて本気でユカに謝った。

でもユカが残したのはそれだけじゃなかった。友の机のうえに、コンパスが突き刺さっており、その横にカクカクした文字で

オ前ラ呪イ殺ス 忘レタ頃ニ気ヲ付ケロ

と書かれていたのです。

葬式にはいけなかった、こわくて。後日、ユカの家にいって仏壇の前でもう一度謝った。それから一応、お祓いにも行った。

忘れようにもわすれられないはなし
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