の
□気づいた
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そんな兄に呆れつつも我愛羅は羨ましく思った。
ああ、兄は心の底から姉を信用しているのだなぁ、と。
起きないのではなく、起きてはいるが寝てるフリをしているのだと、我愛羅は気づいていた。
その証拠に、身を落ち着けたテマリの方にワザとらしく寝返りを打ち、姉の体に手を回している。
ああ、いいなぁ。
と我愛羅は思うと共に、今持っている毛布では小さいことに気づき、別の毛布を取りに部屋へと戻っていった。
三人分がスッポリと入る毛布を持って、我愛羅は戻ってきて、ソファに寄った。
ニヤリと笑んだかと思うと、テマリとカンクロウのちょうど肌の合わさっている箇所に勢いよく飛び込んだ。
悲鳴を上げる姉兄たちを気にとめず、我愛羅は毛布を広げて三人を包み込んだ。
微笑む我愛羅。
苦笑するカンクロウ。
目を見開いているテマリ。
そして、三人は気が付いた。
姉弟全員が揃って、一緒の布団(この時はソファだったが)で寝るのは初めてだ、と。
テマリとカンクロウはすぐに寝入ってしまった。
我愛羅は寝れない。
だが、我愛羅はまた気づいた。
寝ている姉兄の顔を見ているだけで、幸せな温もりが胸に宿ることを。
そのご、姉弟そろって体の節々が痛くなるのは、また別の話。
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ほのぼの砂姉弟。
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