悪魔事典


【る】 1件

【ルシファー (るしふぁー)】
最初の堕天使。元は天使階級上級第一位のセラフだったのだが、神と争い反乱を起こした結果、下界に落とされる。堕天したルシファーがサタンになったというのが一般的な見解である。ルシファーという名前には火星とか炎を運ぶ者という光の存在を表す意味があり、ルシファーはこの光を地上にもたらすために堕天したという説もある。ルシファーは人間の魂を大地から解き放ち、完全な自由の持つ光の領域に高めようとするが、それはまた魂の復活をも阻止するとこになり、自由であるが永遠に行き場のない魂を作り上げることでもある。ここにルシファーの問題点があり、光の存在が闇の存在に転身した原因になっている。しかし実際には、罪深き人間を地獄に落とすのは神の仕事であり、地獄は生前の罪を償う場所でもある。ルシファーのしていることは、罪深き人間の魂を神の手の届かない場所に脱出させることにもなるわけだ。つまり悪人にとっては、裁き処分する者の神が悪でそれを救う者である悪魔ルシファーが救世主という図式にもなる。神の教義はかなり厳しい。その教えをすべてを厳守できる者はかなり限られてくるだろう。神を信じても天国へ行ける望は少ないとなれば、ルシファーを崇め、永遠の自由を得ようとするガイア教徒たちの行いも、もっともなことに思われる



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