DOLLS

□明日のその先に1
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ここは第3東都帝国
10年前 国籍の入り乱れたこの国では年々凶悪犯罪が激化を極め、時の権力者達はある邪法を定めた。

裁判の迅速化とごく最近導入された仮釈放なりの終身刑でパンク寸前になった刑務所の縮小化の為

容疑者不在のまま裁判を行い、死刑判決を言い渡し、その刑を執行することができる法律
Rationa lization of a trial
(裁判の合理化)

略して『Rot(ロト)法』

この法律により死刑執行は裁判所、刑務所に留まらず国内であれば自由に行うことができるようになった。


そしてそれが本称『特別死刑執行刑務官部隊』

通称『特刑』

47部隊で成り立つそこに一つだけ誰も知らない特別な部隊があった…


それは…

『零番隊』
上層部の者達にしか知られていないこの部隊の隊長…

それがこの話しの主人公である。



「はい。奏人君、そろそろ仕事の時間だよ。」

「あ?もう時間かよ…」


部長室のソファーで寝ていた彼、大川 奏人に声をかけるのは三上部長


「さっき任務終わらせたばっかだろ」

「まぁまぁこの任務終わったら2日間休みにしてあげるから」

「そりゃ嬉しいが途中で呼び出すとかなしな」

「解っているよ」

「了解」


そうこの男
大川 奏人がこの物語りの主人公である。

そして零番隊の隊長である。

いつもは呼ばれてもすぐ行けるように部長室のソファーで寝てるか食べてるかパソコンを弄っている。

「今日は第1部隊と行ってもらうからね」

「存在バレルんですけど…」

「そろそろ良いかって上からの命令が来たんだ」

「あっそ」



奏人はソファーに座り直し時間を待った。
 

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