白と黒の翼
□天使と悪魔
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「アンタの言うことなんか信じれるわけないわよ!!」
二人の少女がいる部屋に入ると悪魔の少女が怒鳴っていた。
「それは…やっぱり私が天界の住人だから…ですか?」
天使の少女が呟いた。
「それもあるけどさ!何でこんなド辺境な島にいたのよ!」
「それは…その……。」
天使の少女は口を閉じた。
「だいたいね…!」
「言い争いはそこまでにして下さい。」
セリウスは優しそうな…だけど何処か怖そうな感じのする声で言った。
「………分かったわよ。」
悪魔の少女は明らかに不機嫌だった。
「まず自己紹介からしましょうか。私はセリウス・ファルウと申します。」
セリウスは落ち着いた口調で言った。
「僕はクルス。」
クルスは笑顔で言った。
「アタシはレジスタンスのカルア。カルア・テイクよ。」
カルアと名乗った悪魔の少女はクルスに笑顔で言った。
「私は…リースと言います。」
天使の少女は自分の名前を言った。
「カルアにリース、よろしくね。」
クルスは笑顔で二人に言った。
「それでカルアさん。何故レジスタンスのあなたがここに居たんですか?」
セリウスはカルアに聞いた。
それはクルスにとっても疑問だった。