シアワセノウタ
□デアイノウタ
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-時間・午後12時40分-
「ごちそうさま〜」
「思ったより美味しいね、安いし。」
「美味しく無いと人来ないしな。」
「え、なんで」
オレの言葉にセアは疑問に思ったらしい。
「セアさん、この食堂は学園の施設ですが学園関係者以外でも使用出来るです。」
「そうなんだ。」
「ここはギルドが経営してるからな。普通の学校とは大分違うからな。」
「それに授業時間以外なら学園の外出ても良いし。
さすがに朝や昼はいないけど夕食は外で食べる人も多いし。」
「なんだか面白い所だね、ここ。」
セアは笑いながら言った。
「これで学園で無かったらもっと良いんだけどな〜」
「ニアさん」
「学生が言ったらダメなセリフだろ、それ」
「明日からだよね授業って。」
「そうですよ。」
「またあの地獄の日々が始まるの〜
面倒くさい〜」
「ニア、呆れて何も言う気になれない」
「ニアちゃん、そんなこと言わないで頑張ろう」
「セアが言うなら頑張るけどさ〜
………そうだ」
今まで愚痴を言ってたニアが突然何かひらめいたように言った。
「どうした」
「なんですかニアさん」
「ニアちゃん」
「どうせ暇だし、セアにこの学園にどんな場所があるか教えよう」
「いきなりだな」
「暇だから、ですか」
「ありがとう、ニアちゃん」