シアワセノウタ
□デアイノウタ
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わたしは今日、どれだけの人に出会うだろう…。
-カルセリア学園・アウリア教室・A-
12時の終りのチャイムが鳴った。
鳴り終わった直後、扉がいきよい良く開く。
そして…
「アルヴァご飯食べに行こ〜
」
「五月蠅い
」
「五月蠅いとはなによ
」
この学園にお前以上に五月蠅いのがいるか
「お前…先生に叱られてるのにチャイム鳴ったから帰るって、逃げて来ただろう
」
「何故、それを
」
「普通に聞こえるからだ
」
「逃げたらダメですよ
」
レクトが教室の中に入って来た。
「レクト良いじゃない、別に。」
「良くありません
先生の話は聞かないと
」
「嫌だ
ご飯食べるの遅くなるし
」
「でもあれは…
」
「式の途中に爆睡したお前が悪い。」
「何でアルヴァがそれを知ってるのよ
」
「式の途中に先生に叱られてたから。」
「だって…眠たかったんだもん。」
…お前結構寝てたよね
「それに、式の先生の長い話は寝る為にあるんだよ
」
「あの、それ絶対違いますよ
」
「お前がそんなだから怖い先生になったんだろうな
」
オレもレクトも呆れるしか無かった
「元気そうだね、ニアちゃん
」
「は…
」
突然、あの歌の少女が声をかけた。
しかも、ニアと…。
オレらはこの会話中、ニアと言って無いのに…。
そこから導かれる答は一つ…
「セ…セア〜
」
「久し振り、ニアちゃん
」
「うん。セアも元気そうだね〜
」
ニアの幼馴染み、という答だった。
「その人がニアさんの幼馴染みですか
」
「うん
とりあえず詳しい自己紹介はご飯食べながらにしよう
」
勝手に話を進めるな
「先生は…
」
「レッツゴー
」
「ニ、ニアちゃん
」
ニアは速効で教室から少女を連れて出てった。
「行くしかないか
」
「ですね
」
余計怒られても知らないぞ、オレは…。