シアワセノウタ
□マナブコト
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「さてと今回の課題は…。」
アルヴァは森に入る前に貰った紙を見た。
現在地は学園の近くにある森《アラスの森》
魔物も強くなく、薬草などが生えてる場所で入学したばかりの生徒でも安全な所だ。
奥に行かなければ、だが…。
「薬草五つ集めれば良いみたいだな。」
「なんだ、簡単じゃない!」
「でも魔物が出るかもしれませんし…気をつけていきましょうニアさん。」
ニアの態度にレクトは注意した。
「………。」
「セアどうしたの?」
セアがずっと静かなのが気になってニアが声をかけた。
「大丈夫大丈夫〜!ここの魔物弱いからさ!」
ニアのお気楽発言が出る。
「で、でもニアちゃん達は戦えるからそう言えるんだよ…。」
やはりセアにとってはどんなに弱くても魔物は恐ろしいらしい。
「セアは魔物が出てきたら後ろに下がって補助の唄を唄ってくれでば良い。」
「そうですよ。もし危ないと思ったら逃げても良いですから。」
「うん…。」
アルヴァとレクトに言われて頷くが自分が役に立てないことがセアは少し悔しかった。
「魔物出てきたよ!」
ニアの指差した方向を見るとウルフ…狼のような魔物が三匹出てきた。