シアワセノウタ
□マナブコト
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「モグモグ…そういえば…今日の午後の授業って何するの?」
ニアは今日の昼ご飯…ハムと玉子のサンドイッチを食べながら言った。
「確か…近くの森に集合するんだったよな。」
アルヴァはもう注意しても治らない事がわかっているので注意しなかった。
「はい。シルリアと合同でしたよ。」
レクトが言った。
「シルリアって…先輩達とですか?」
「はい。アウリアから入学した人達は戦闘技術を持ってませんから、暫くは先輩のシルリアクラスと一緒にやるんです。」
「そうなんだ…。」
セアは納得したように呟く。
「だったらイキナリ魔物が出る所の探索しなきゃ良いのにね〜。」
ニアが面倒臭そうに言った。
「…魔物出るの!?」
セアが驚いた。
「そうだよ〜。戦闘技術を学ぶ授業なんだし。」
「ニアちゃん…だ、だけど…死んじゃたらどうするの!?」
ニアが当然みたいな風に言ったのでセアはさらに驚いた。
「セアさん…学園紋章持っていますか?」
「学園紋章って…これのことだよね。」
セアはレクトに言われて学園紋章と同じ形のペンダントを出した。
「はい。これには危なくなった時に自動的に学園に帰れるようになっているんです。」
「そうなんだ。」
「使えば学園に帰れますし、メンバー登録をしとけば自分のメンバーと通信することも可能です。」
更にレクトは説明した。
「…でもその説明って…貰った時に聞いたと思うんだけどな…。」
アルヴァは呆れた。
「あはは…ごめんなさい…。」
セアは少し恥ずかしそうに言った。
場の空気が微妙な感じになったが…
「やっぱりここの料理は美味しいよね〜。
ミンナさっさと森行こっか。」
ニアだけはこの空気を読まずにそう言った。