シアワセノウタ

□マナブコト
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昼放課…

「どうしよう…。」

昼放課になったのに何時までも席についてるセアが呟いた。

「どうかしたのか

「全然授業わからなかったよ…

「…一年の最初の授業だぞ、難しいって…

呆れた
今日やったのは…数学と歴史と魔法学に…後は古代文字だった。

数学と歴史は何処でもやるし、唄は古代文字だって使用する。
魔法学だってやるのは理論だけだし、古代魔法が使えるこいつが理解出来なかったと…

「ご飯食べに行くよ〜

「ニアさんまだ先生怒ってますよ〜

「そんなの無視に決まってるじゃん

「そんな…

そんなやりとりをしながらニアとレクトが入って来た。

「ニア聞きたいことがある。」

「何

「お前の故郷にはまともな教育機関はないのか…?」

「ここ最近は知らないけど、アタシが居た頃は無かったよ。
第一あんな辺境にある訳無いじゃない。」

「なるほど…納得したよ

それなら本当に必要なことしか学んでなさそうだ。
ニアじゃないけど…ハッキリ言って学校の授業なんて役立つこと少ないからな…。

「もしかして…セア、授業分かんなかった

「うん…。」

「大丈夫、大丈夫
アタシなんか捨ててるから。」

ニア、それは不味いぞ

「レクトまさか…。」

「はい、ニアさんは授業中ずっと寝てました。」
「やっぱり…

ニアはオレ達の会話に気付いたのか、少し怒りながらこっちを見た。

「別に良いでしょ
授業なんて寝る為にあるの

「もういい
お前のバカな意見は聞きたくない。」

「ふん
さっさとご飯食べに行こう。午後の授業、今日は強制参加だし

「はいはい。
それじゃあさっさと行くぞ。」

「わかりました。」
「うん。」
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