シアワセノウタ
□マナブコト
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-わたしが今まで学んだもの…-
「授業って…どんなことやるんですか?」
朝の授業前にセアが聞いた。
「別に午前中は普通の授業だよ〜。」
「そうですね。特別授業は午後からですし、単位がとれれば毎日うける必要は無いんですよ。」
ニアとレクトが答えた。
「そうなんだ。学園初めての授業、頑張らないと」
「…というか何で二人ここにいる?」
ここはカルセリア学園の1-Aの教室
「別に良いじゃんか
授業が始まる前には帰るから。」
何か問題ある?とニアが聞く。
「問題は無いけど…、ニアが起きてるのが不思議だ。」
プチン…。
「アタシが起きてるのがオカシイと…」
「オカシイ。」
「ぶん殴られたいの」
「殴りかかって来たら避ける。」
「お二人共、喧嘩はダメですよ」
「でもニアちゃんは、わたしが起こしに行かなかったら…まだ寝てたよね」
「ひ、否定出来ない…」
「自分でもネボスケの自覚があるなら治せ。」
「嫌」
「………」
全員呆れて何も言えない。
「ぼくら、そろそろ戻りますね…。」
「アルヴァにセア、昼放課になったらここに来るからね〜」
「はいはい、わかったよ。」
「またね。」
ニア達が出ていった。
ちょうど授業始まりのチャイムが鳴った。