平凡上等。

□凛
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出会ったときから既に、今に続く道程は決まっていたことなのかもしれない。
なんてことを、ふと考えるときがある。



よくボーッとしていると言われるし大半のそれに意味はないが、時折記憶(と言っても二年前くらいからのものしかないが)を辿っていることもあるのだ。



今、こうして気ままに旅を続けることになった、そのきっかけを作った『あのとき』まで、心の中で遡ってみるのも悪くない。



心地よい風を肌で感じながら、おれはゆっくりと瞼を下ろした。




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