短編・WJ2

□伝い涙
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「…おい!待て!ルフィ!!」
「!!!」



















『やめて、赤爺ぃーーっ!!!!!』



























「……!?」
「エースがやられたァ!赤犬を止めろォ!」



























『…ぁ……あぁ…エー…ス…さん…っ』
「…はあ、はあ……っ」
「エース!エースっ!!」
「…」
「お前絶対死なねェって…!」
「……」
『エースさん…っ!死…なないで…っ!』
「………すまなかった」
「…エース」
『エースさん…っ』
「……オヤジ…みんな…そして、ルフィ……   も………この俺を、愛してくれて……ありがとう!!」


































『イヤァァァァァっ!!!!!』


































『エースさん…』

『…エー…ス、さ…』

『白爺…エースさん…っ…ルフィさん…青兄…っ』
























『や、…めて…っ』

『もう…やめて…っ』

『赤爺……もう…っ』





























「海賊という“悪”を許すな!!」























『もうやめてェェェェェ!!』
「そこまでだァァ!!」
『っ!?』
「海兵!?」
「……正しくもない兵は海軍にゃいらん…!!」
「あああああ!!」
『やめてっ!赤爺ーーっ!』

































「………よくやった、若い海兵」
























『あ、か…がみ…さん……っ』




















「この戦争を終わらせに来た!!」




























「赤髪…!」
「マルコ…これ以上応戦するな。大人しく手を引け」
「鷹の目!どこへ…!」
「“赤髪”は協定の範囲外だ……それに、あれをもう泣かせたくない…」



























『……っ』
























「おれ達が相手をしてやる!!」



















「……全員、この場はおれの顔を立てて貰おう」



















『…………ぅ…っ』
「…」
『…ぅう…っ』
「……  、」
『エースさ、…白爺ぃ…っ』
「泣け…たくさん泣いて、早く、……笑ってくれ…」
『…ふぇ……ぅ……あああああァァァ!!!!!』
「…  ……っ」
『え…っ…ぇえ…ぅ……エー…スさ…白じ…ぃ……あァァァっ!!』



























































(私はその日、赤髪さんに抱き締められながら)

(一生分の涙を流した)

(たいせつなたいせつな、白爺とエースさんを思って…)







































(私の涙は赤髪さんの頬を伝って)

(まるで)

(かなしみを分けてくれたように)

(流れ落ちたの…)

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