過去拍手

□16代目〜20代目
1ページ/5ページ



「12月だな」

「12月アル」

「冬だな」

「冬アル」

「寒ィな」

「寒ィアル」

「やっぱ寒ィ?」

「間違えた寒くないアル」

「…寒くねェの?」

「…うん」

「そか」

「うん」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…あのさ」

「…うん」

「いくらなんでもこれ意地張れねェくらい寒くね?」

「真冬の夜に窓全開で寝てるからネ」

「窓全開ってか窓ねェけどな、お前が壊したせいで」

「沖田が避けるからいけないアル」

「窓破壊するぐらいの蹴り避けねェ奴がいるかってんでィ。つーか話戻すぞ」

「うん」

「窓全開でも、同じ布団で身体寄せ合って寝ればちょっとはマシだろ」

「…うん」

「だから、意地張んのやめてさっさとこっち来なせェ」

「何もしないでヨ」

「嫁さんからんな事言われるなんざ思ってもみなかった」

「嫁さんだって時と場合によっちゃ言うアル」

「もうわかったから、早く来い」

「へへー、おじゃましまーす。あーぬくいアルー」

「あったけ」

「ねえ足挟んでヨ」

「お前が挟め」

「ヤダ」

「な、チャイナ、」

「何?」

「幸せだな」

「すっごく」

「窓ねェけどな」

「それは言わないお約束アル」
















(喧嘩で寝室の窓破壊しちゃった日の夜)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ