うえきの法則

□PRESENT
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コイツには誤魔化すだけ無駄なのでしょうがなくありのままを伝えると、あちゃー!とわざとらしく頭を抑え溜め息をついてからやれやれ、という風に肩をすくめ両手を広げてみせる。

「最悪の答えね。夢が無いと言うか…。とりあえずメガネのスペアとか何でも良いから言えば良かったのに」

「それこそ適当すぎんだろ…」

「どうせ頭の中では植木の体vとか考えてたんでしょ」

「なっ!!…に言ってんだ、よ…」
(何でコイツはこう鋭いんだ…。ったく最近の中坊はマセてんなー…)

「コバセンの考えてる事なんてお見通しよっ!!言っておくけど植木の純潔はあたしが守るって決めたの!下手に手出したら承知しないわよ!」

「おいおい純潔って…」

「貞操とも言う」

「言い直さんでも分かるっつの」
(本当にこのマセガキは…)

「分かってるよ。流石に俺も中坊には(まだ)手なんか出さねーよ」

「とりあえず早く植木と仲直りしちゃいなさいよ。このままだと口きかないままクリスマス終わっちゃうわよ」

「う"っ…。そ、そうだな…」

確かに。全くその通りなんだよな。悔しいけど。

「植木なら今教室にいるわよ。まだ掃除してる。因みに他の奴等はとっくに帰って一人きり」

「…森」

「何よ」

「今度何か奢ってやるよ」

「素直に教えてくれてありがとうって言えないの?もういいから早く行きなさいよー」

「へいへい」



「早っ!!」


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