過去の過ち

□消えない罪
1ページ/1ページ

今日、また一つの時が流れる。

そして、また一つの罪を侵す。

知らない振りをして、いつも逃げていた。

周りのせいにして、自分に嘘をつく。

このまま、時間が忘れさせてくれば良いのにな。

どうすれば、俺の罪は消える?

言葉では、何も通じない。

あの時に、誤りさえしなければ…。

でも、その想いは届かない。

どうすれば、時は戻るんだ?

足掻いても、現実には逆らえない。

分かっている。

時間は、二度と戻らない。

分かっている。

過去から、逃げる事は出来ない。

それが、生きる者の使命だ。

いっその事、時間が止まれば、俺は無になれるのに。

どんなに自分を責めても、心が痛むだけ。

こんな俺を支えてくれるのは誰?

一緒に笑い合ってくれるのは誰?

それでも、あの頃の君の声は、もう俺には届かない。

どうすれば、俺の罪は消える?

綺麗事ばかや、争いの多いこの世の中に。

信じれるものは、あるのだろうか。

どうすれば、時は戻る?

夢なら、直ぐに覚めて欲しい。

心の奥に閉じ籠る。

もう、外の世界には出れない……。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ