過去の過ち
□消えない罪
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今日、また一つの時が流れる。
そして、また一つの罪を侵す。
知らない振りをして、いつも逃げていた。
周りのせいにして、自分に嘘をつく。
このまま、時間が忘れさせてくれば良いのにな。
どうすれば、俺の罪は消える?
言葉では、何も通じない。
あの時に、誤りさえしなければ…。
でも、その想いは届かない。
どうすれば、時は戻るんだ?
足掻いても、現実には逆らえない。
分かっている。
時間は、二度と戻らない。
分かっている。
過去から、逃げる事は出来ない。
それが、生きる者の使命だ。
いっその事、時間が止まれば、俺は無になれるのに。
どんなに自分を責めても、心が痛むだけ。
こんな俺を支えてくれるのは誰?
一緒に笑い合ってくれるのは誰?
それでも、あの頃の君の声は、もう俺には届かない。
どうすれば、俺の罪は消える?
綺麗事ばかや、争いの多いこの世の中に。
信じれるものは、あるのだろうか。
どうすれば、時は戻る?
夢なら、直ぐに覚めて欲しい。
心の奥に閉じ籠る。
もう、外の世界には出れない……。