過去の過ち
□孤独な獣
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夜道をブラブラと、一人で歩く。
街角でチンピラに、いきなり絡み。
金を出せと、脅していたな。
そうさ、俺は極悪人さ。
ヤクザにも劣らない、この眼差し。
だけど、女にゃちと弱い。
君に酒を注がれると、俺は顔を赤くしながら、呑み干した。
君はそれを見て、笑ってたよね。
恥ずかしがりながら、俺は外へ出る。
今は、青春の華麗な世紀。
周りを見渡せば、男と女。
イチャイチャ自慢して、むかつく奴等。
どうせ俺は、一匹狼さ。
そうさ俺は、独りで歩む。
俺の横に誰も居なくても良い。
危険が誘うだけ。
守ってく自信など、ありはしない。
優しいだなんて、買い被りすぎだよ。
俺は、社会の落ちこぼれ。
人生を捨てた男さ。
俺に近づく者は、火花が散るぜ。
やっぱり、俺は独りが良い。
気楽に行こう。
愛などとっくに捨てたさ。
もう、失う物など何も無い。
また、喧嘩でもしながら歩んで行こう。
そのまま、闇に消えてゆこう……