擬人化アンパンマン&二次創作
□誕生した日
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最近何かが変だ。
ヨシュアは目をあわせてくれないし
話し掛けても無視されてしまう。
まるで自分自身が空気にでもなったかの様に。
そう思うとヴァイク・ルーは本日何度目かの溜息をついていた。
「はあっ」
夕食の時間になり、アンドラ―シュがちょこちょこと自分の傍に寄ってきた。
「ヴァイク・ルーさま。
あのね・・・・これ、ラウレンティウスさまが渡してきて、って」
何これ。
紙・・・だよな
渡してくる、って事は何か書いてあるはずだ。
『王子へ
満月の夜、私の部屋へいらして下さい。 ラウレンティウス』
何だぁ?
まさかまたレッスンとか・・・
ぶるんぶるんぶるんっ
それはイヤだ。
とにかく、満月って今日じゃねえか
夜這いかけるのは気が・・・・
――って何考えてんだ俺!!
夜這いなんか死んでもかけるかっ!
「ごちそうさま・・・」
夜になった。
行ってやろうじゃねえか、ヨシュアの部屋に!!