版権

□*追悼
1ページ/3ページ

じゃあきっと、蝉さんは冬が好きなんですね。
だって、泡みたいに息が白く出るじゃないですか?
生きているって証拠でしょう?




岩西にフードを引かれ、後ろに転がった。

「バカかお前は!」

岩西の怒声が響く。
あいつの目が、本気だったのはわかっていた。
あいつが、死んだ安藤の弟が、嘘をついていない事も。

弾き出された弾は、俺の横をすり抜け、窓を撃ち抜いた。

あぁ…

「バカはお前だ!岩西!!」

俺は岩西に掴みかかっていた。




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ