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□*神様のレシピ
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変えられるわけがない。
そう言った俺の後ろで、声がした。
「変えられるさ。信じて対決すれば、未来は変えられる」
その声には聞き覚えがある。
「犬…養?」
「君と、話がしたかったんだ。安藤くん」
怯えて振り向いた俺に、犬養はにこりと笑顔を返した。
話がしたい、と連れて来られたのは今までいた廃墟の中。
そこで俺は、犬養に壁に押し付けられていた。
「な、なんですか?」
「君が欲しい」
「はっ?」
犬養はあまりにも真剣な顔で言うから、冗談に思いたくても思えない。
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