頂きモノ小説

□surprise
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拙者はどうすれば良いのだ

次元と恋人同士になったのはいいが、


進展がない


まだ、手をつないだこともない
まだ、キ…接吻もしたことがない
(キスなんて恥ずかしくて言えるか!)

好き、それを言葉に表すことも、行動で示すこともできない
(まず、第一に恥ずかしさが勝ってしまう)

何度か挑戦しようとしたが、ぎこちなくソワソワしてしまうのだ


「どうしたの、五右ェ門」


廊下で突っ立っていると、不二子が話しかけてきた

もしかしたら、不二子なら…


「……拙者はどうすれば次元と仲が深める?面と向かって好きの一言も言えないのだ…」


こういうことには詳しいだろうと、思い切ってすべて話した


「そうね…いいこと教えてあげる、ちょっと耳かして」
「うむ」


…なんと、そういう手があったとは…!


「感謝する、不二子殿!」
「ふふ、頑張ってね」
(可愛い人には)
(つい、からかいたくなっちゃう)





意気揚揚で部屋に入ると、次元はソファに座って新聞を読んでいた
その横に、そっと近付く


「次元」
「んー?」


少し、緊張するが…


ちゅ、


頬に軽く触れるだけのキス
(これが精一杯)


次元は、煙草をポロリと口から落とした
何が起きたのか、解っていないようで
ただただ、呆然とこちらを見る
その姿が滑稽で、おかしくて


つい、笑ってしまった


「笑うなよ」
「あはははっ、すまない」
「おめぇ、さっきのは反則だぜ?」


そう言って、拙者を抱き締めるその体温は
なんだか、とっても暖かかった


「なあ、どっか行かねぇか?」
「どこに?」
「解らねぇ…けど行きてーんだ」
(デートなんて洒落たこと言えない)
「うむ、行こう」


散歩という名のデートに


「――男は不意打ちに弱いのよ」


end




激しく次元になりたい。ゴエを悩ますなんて罪な男よ…。
次元にほっぺちゅーするゴエを想像したら悶えました!悶えました!!(二回言った!
ゴエは不二子にもっともっとからかわれれば良いと思います!

九様、素敵小説&相互ありがとうございましたvv


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