はなし
□ガンパレード
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プロローグ
世界は統一され、世界からあらゆる兵器が消えていった。だが一つ、銃だけは残り、世界は完全な銃社会へとなっていった。
世界は統一されたが、民族間、旧国家間の小さないざこざは消えず、そこから大きな争いに発展するのは時間の問題だった。
そこで、統一政府は世界を50のエリアに別け、そのエリアに少しではあるが権利を与え、ある程度自治を認め、その50のエリアから代表者を出し合って銃で競わせることにした。
50のエリアは順位を与えられ、順位が高ければそれ相応の権利とお金をもらうことができた。
代表は18歳以下と決められ、未来を担う若者達にエリアは命運を託すことになった。
この目論見は、競わすことで優劣を決め、エリアごとに差別化することにあった。
これにより、エリアの中でもいがみ合っていた者たちが協力し、またエリア対エリアのいざこざも、小さな競技の中で争うことで減っていた。
毎年開催される『ガンパレード』これを人々は戦争と形容していた。