Novel
□〜女百戦ライブ編〜
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そのころライブ会場に飛び込んだホリ代は
ゾクッッ
ホ社(風邪ひいたのかな…?)
いわくありげな寒気を感じていた。
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「ホタテちゃん、用意できました!!」
ホ「いつでも大丈夫です。いけます、社長!!!」
ライブ衣装に着替えたホタテが姿を現した。
ホ社「えぇ、早…
待って…」
ホ「社長?」
急げ急げとせかしていた社長は、なぜかホタテがステージに出て行くのを手でとめた。
ホタテもなぜとめられたのかわからない。
社長も何も言わないので、不安になり
「え?なんですか??」
とたずねた時だった。
モミジ『今日は皆さん、女百戦ライブに来てくれてありがとー!!キーボードのホタテがまだ来てなくて残念だけど、来るって信じてこれからも盛り上げ続けるぜ!!ヨロシク〜!!』
もうライブが始まっているのだが、なんとかホタテが来るまで…とバンドメンバーが引っ張ってくれていたのだ。
モ『いやぁ、ホタテはすごいですよね!ドラマにまで出たし、バンドもまで!!』
スズナ『すごいですよね〜。私、演技なんててんでダメなんで尊敬しちゃってます!!』
ライム『ですよね〜』
皆の優しさに感動していると、社長であるホリ代はステージの奥にいるアンジュを舞台そでから、懸命に呼んでいる。
舞台袖でゆれている手に気づいたアンジュは、トークをしているメンバーにライトが当たっているのをいいことに、舞台袖に近づいた。
ア「どうしたんですか??今ライブ真っ最中ですよ!!……って…あ〜!!!」
いないはずのメンバーがいることに驚くアンジュ。
ホ「ごめんなさ…
本当にすみませ…!!」
今回は自分だけのせいではないにしろ、自分の行動が浅はかだったために招いたことでもあったために、ホタテは反省していた。
メンバーに迷惑をかけたため、ビンタの一発でも飛んでくるかと思っていたホタテだったが
ア「顔をあげて、笑って?」
優しげなアンジュの声音に"はっ"と顔をあげると微笑んでいるアンジュがいた。
それを見てホタテもスイッチが入り
ホ「はい。」
ホタテも"にっ"と笑った。