第4部
□第3話
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シーゲル 「…そんなことが」
一部始終を話すとシーゲル様は驚いた顔でこちらを見た。
ディアッカ 「はい。ニコルの元へはキラが向かいました」
ふむ……と顎に手をやり少し思案したシーゲル様だがすぐに納得顔になり
シーゲル 「キラくんならニコルもやりやすいだろう。もしかしたら最強パートナーになるかもしれないな」
うん、とかなり娘であるラクス様の案が気に入ったようだ。
だがそこよりも俺にはもっと気になることがあった。
ディアッカ 「…シーゲル様もラクス様と同じ事をおっしゃるんですね;」
シーゲル 「ラクスと??」
ディアッカ 「はい…;」
そう。
あの時、ラクス様はきっぱりと言い切ったんだよな;
ディアッカ 「んじゃ、ニコルとは面識があるから俺が行くかな」
ラクス 「いいえ。ニコルさんの元へはキラに行って頂きます」
キラ 「僕??」
ラクス 「はい。キラならきっとうまくやって頂けますわ」
ディアッカ 「…ラクス様、俺は??」
ラクス 「ディアッカにはお父様の元へ行って頂きますわ」
ディアッカ 「それって俺にニコルの相棒は無理って事ですか??」
ラクス様は清々しいくらいの爽やかな笑顔で
ラクス 「はい。ディアッカにはイザークと合流して頂く必要がありますもの」
ディアッカ 「!!Σ」
キラ 「…;;;」
ってやっぱり俺とイザークはセットなワケね;
ディアッカ 「…ってワケなんですよ(泣)」
シーゲル 「ははは。でもラクスの言うようにイザークはディアッカにしかお願いできないからな」
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