第4部
□第2話
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出会いって本当に面白いですよね。
キラと出会い、僕はその事を再認識しました。
キラ 「…ニコルだからここの皆をまとめられたって僕は思うんだ」
ニコル 「……」
僕が所属するグループをこっそり抜け出し、他のグループに協力を求めに行くと話す僕にキラはやんわり釘を差した。
やっぱり彼も同じなのか…。
僕がいなきゃダメだと仲間は僕を離さなかった。
キラ……
あなたならうまくやってくれると思っていたのに残念です。
なまじ期待していたからこそ、残念なんです。
キラ 「だから、出来るだけ早く帰ってきてね」
ニコル 「ぇ??」
またか……と思っていた僕はキラからの予想外の一言に驚き、聞き返すと
キラ 「いくら僕でも1日しかごまかせないってこと」
ニコル「キラ……」
悪戯っぽく笑う彼の顔を見て、僕は笑顔で
ニコル「お願いします」
彼に手を差し出した。
キラ「全ての人達を、長年のしがらみから解放させよう」
ニコル「はい」
それから僕はすぐに旅支度をして、キラに後を任せ旅立った。
元々各地で小さな反乱軍らしきものは存在していた。
だから、それら小さなグループをまとめあげてしまえば後はなんとかなる、と思っていたが甘かった。
小さな反乱軍のグループ…
それはとんでもない思い違いだった。
彼らは僕の予想を超えてかなり大きなグループと化していたのだ。
ニコル (これはグループの長への面会にも時間がかかるかもしれないですね……)
時間がないというのに……
焦りと苛立ちからどうするべきか思案していると
「ニコル??」
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