小説【短編】
□最近、気になるお年頃。
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耐えきれなくなった秀麗が口を開く。
「…静蘭、あ…あのね」
再び話し出してくれた秀麗を見て、嬉しく思うも顔には出さず秀麗の話を聞く静蘭。
「あのね…、そのぉ…静蘭はね…どう思う…?」
消え入りそうな声で“私のこと”と付け足した秀麗を見て、静蘭は最初は瞠目し次いで穏やかに笑う。
「お嬢様は、私にとって大切なお方です。」
しかしとうの秀麗は慌てたように「違うの」と、すぐさま否定にかかる。
「違うの、静蘭。…あのね、昨日乗ったら………、増えてたの……」
静蘭には一体なんのことだか、分からなかった。頭にハテナマークを浮かべる静蘭に秀麗は告げる。
「…た…体重が…。」
end