小説【短編】

□最近、気になるお年頃。
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ある日のこと、静蘭と秀麗が二人でお茶を飲んでいると秀麗が言いにくそうに口を開いた。
「ねぇ、静蘭」
「なんですか、お嬢様」
静蘭は優しく笑いながら秀麗を見る。
「……あ、あのね」
自分から話しかけてきた秀麗であったが、なんだか言いづらそうだ。
「どうなさいました?」
静蘭は少しでも秀麗が話しやすいようにと、優しく微笑みかける。
「…………。」
秀麗は俯き黙ってしまった。何かを言おうと顔をあげるも、戸惑い再び俯く。そんな秀麗が心配になった静蘭は俯いている秀麗の顔を覗き込んだ。
「…お嬢様?」
突然目の前に静蘭の顔が現れ秀麗は驚く。
「……っ!?せ、静蘭?」
「一体どうなさったのですか、お嬢様?」
秀麗は、両手を振り否定の意を現す。
「な、なんでもないの。ごめんなさい、気にしないで」
オホホと笑い、何もなかったかのようにまたお茶を飲みだす秀麗に静蘭は声をかけた。
「お嬢様、私にも話せないようなことがおありですか?」
お茶を飲んでいた秀麗は慌てて、首をふる。
「違うの、そうじゃないのよ。そんなに気にしないで。」
慌てて笑顔を取り繕う秀麗に、静蘭は悲しそうな顔をする。
「…そうですか。」
先程までとは明らかに違う嫌な沈黙が続いた。
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