小説【短編】
□黎深の短編小説集
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黎深と羊(パターン@)
ある日の黎深。
黎深「…ね…眠れん」
もう随分前に布団入ったというのに、なかなか寝付けない黎深であった。
黎深「そうだ、羊を数えよう」
黎深は目を瞑り羊を数えだした。
黎深「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が…羊が…羊が……」
羊を数えだしたためか、徐々に眠気が襲ってきた。
黎深「ひつ…じが…十匹………しゅ…しゅう…れ…が十一人…しゅ…れい…が十二人……しゅうれいが…シュウレイが…シュウレイが…………しゅ…秀麗だと!?」
布団から飛び起きる黎深。結局彼はこのまま朝まで眠れずに出仕して、吏部の自分の机で愛しの愛しの秀麗の夢を見ながら一日を過ごしましたとさ。
黎深「…ぁぁぁぁぁぁ…しゅうれい…しゅうれい…しゅうれい…ムニャムニャムニャ…(~O~)」
絳攸「…………。」
黎深「しゅうれい……あにうえ……ぇ…ぁ…ぁの…私は決して仕事をさぼっている訳では……あ…兄上!?秀麗!?」
突然顔を上げ周りを見回し、また眠りだす黎深。
絳攸「Σ(゚□゚;)………ハァ…」
吏部(職場)で爆睡する養い親の姿と自分と部下の机の上の書類を見て、深い深いため息を吐く絳攸であった。
end