小説【短編】
□反抗期(ネタが思い付き次第更新します。)
1ページ/3ページ
李 絳攸、8歳。只今、反抗期真っ只中。
「黎深様なんか…黎深様なんか、大大大大大嫌いだぁーっ!」
そう泣き叫び、自身から離れ自室へと駆け込みカチャリ…鍵をかけた息子ー李 絳攸ー。
その後ろ姿を呆然と見つめ「世界の終わり」を危惧するような顔の男ー紅 黎深ー。その傍らで、優しい微笑みを浮かべ「あらあら…」と笑う女性ー百合姫ー。
三者三様の、その光景。そこに至るまでには、なんともまぁ些細な理由があったのだったが…。今となっては、そんなことはもうどうでも良い話。