小説【短編】

□想い人
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何やら物陰に隠れてコソコソと話し合う不審者が三名。うち一名はどうやら女らしい。

天真「なぁ、あかね。こんな時泰明なら【問題ない】って言うんだろうな。」
あかね「んー…そうだね、きっと。フフッ」
天真「なぁ、詩紋。お前なんとかやれそうか?」

突然話をふられ“詩紋”と呼ばれた男は慌てふためく。

詩紋「…あ、えー…と…そのぉ…多分。」

天真「おいおい、こればっかりは俺たちもこれ以上は手伝えないぜ?」
あかね「詩紋君なら、絶対絶対大丈夫だよ。ね、天真君?」
天真「ああ、絶対に大丈夫だ!ほら、さっさといってこい」

“天真”と呼ばれた男は“詩紋”の背をグイッと押した。

詩紋「あ…ちょっと先輩押さないで…」
あかね「詩紋君、ほら頑張って!」

“あかね”という女も“詩紋”の背を押す。

詩紋「あ…あかねちゃんまで…」
天真「ほら、いってこいよな。詩紋」
詩紋「…う、うん」
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