World Insanity
□一章
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「血…肉…っ!」
学園都市を出てすぐ、数人の狂人達が襲ってきた。
「二人はそれぞれの町の探索をして!私と晃にここは任せて!」
「俺たちに任せろ!」
晃と美雪はそう言って襲いくる狂人に向かっていった。
「行きましょうか。」
「ああ。」
二人は静かに歩き始めた。
「ヤヒロチャン♪アソボ?」
「マオ…ゲンキカ?」
二人は狂人達に囲まれてしまった。
その内二人は世界が正常だった頃の友達だ。
「数が多いな。」
「摩緒に任せます。」
「分かった。」
摩緒は嫌そうにそう言うと言葉を唱えた。
「咲き誇れ黒薔薇!」
摩緒の黒髪が長くなっていく。
服装も変わり、その姿はまさに女だ。
服装は黒や灰が主でネクタイには黒薔薇が描かれている。
「マオ…オマエイツノマニオンナニナ…」
ザクッ!
摩緒は相手が最後まで言い終わらないうちに手に持っていたナイフで頭を貫いた。
元友達の頭から血が吹き出し、床に倒れた。
「悲鳴をあげる暇をやらなかったからマシに死ねただろう。」
「残酷ですね。殺す必要は無かったでしょう。それよりこれどうにかしてくれませんか?」
夜紘は元友達に抱きつかれていた。
首にはナイフを突きつけられているが夜紘は冷静に話している。
「すまない。」
摩緒はナイフを敵に向かって投げた。
ザクッ
「がっ!」
ナイフは見事に首に刺さり敵は短い声をあげて倒れた。